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天明の十徳

平成10年に書き上げた、天明の十徳です。
私は、毎年12月25日から5日間、食と睡眠を絶って瞑想します。 その瞑想の中で、過ごした1年間の反省と新しい1年をどういきていくかを考えている と天啓(天の啓示=天のみちびき)があります。その言葉を平成元年から10年に渡り、 年賀状でお知らせしてまいりました。 この10年間の10の啓示を「天明の十徳」といたします。 毎日の生活の中で、この「十徳」がいくつか組み合させて生きているのです。 「十徳の根本」となっているのは「マイナス」のことは絶対に「言わない」「しない」 ことです。それは自分が自分に対して「不幸になりたい」「苦しみたい」とは想わない からです。「幸せになる」ことしか考えないから、周りの人も「幸せになる」のです。 とても素晴らしいことです。 この「十徳」を心にしっかりといれて、毎日いろいろなことがあっても笑って過ごしましょう。

平成元年「あ」 「あ」と読み、「自分」の意。自分とは自らを分かつことで、自分が自分に意識を向 けます。そうして自分をコントロールできるようになると悩みや苦しみから救われて きます。

平成2年「む」 「む」と読み、「無」「空」「ゼロ=零」の意。自分が自分と対話して、真っ白な心を もつことで、「とらわれない」ようになる。

平成3年「あぜっしん」 「あぜっしん」と読み、頭の自分と体の自分が対話する。そうすることで人を憎んだ り、悪口を言ったり、人に対して悪いことが出来なくなる。

平成4年「中道」 「ちゅうどう」と読み、悲しみ、憎しみ、苦しみ等、不幸な者にとらわれない穏やか な心を持てば物に執着しなくなる。

平成5年「求来者安卿 去行人幸福」 「求め来る者には安らぎを、去り行く人には幸せを」と読み、自分とご縁した人が安 らぎを得て、何らかの事情で自分から去っていく人には、ご縁した先での幸せを祈る。 私は常にこの気持ちでお付き合いをしています。

平成6年「今生」 「いまをいきる」と読み、瞬々刻々体は変化します。昨日のこと、明日のことに思い 悩まず今日一日を穏やかにどう生きて行くかが大切です。

平成7年「人の和」 平成6年の瞑想から予知能力がするどくなって来ました。 世の中が殺伐としてきたが、人間本来の持っている「人の和」の大切さをしらせるきっ かけとして、1月には阪神大震災が、3月にはオームのサリン事件が起きた年です。善 の和と悪の和です。「人の和」の大切さを再認識する。

平成8年「けじめ」 住専問題を始めとして政治・経済・社会全般にけじめをつける年になる。個人1人1人 だけでなく、世界全体の「けじめ」の年である。

平成9年「ヨクナル 惣ヨクナル」 「よくなる、すべてよくなる」と読みます。 マイホームを手に入れたい、お金が欲しい、ブランド品を身につけたい等々、物に執着 していませんか。また、世の中が殺伐となり、心のケアーの大切さがクローズアップされてい ます。しかし、物への執着心を取り去らなければ、真の心の癒しは出来ません。 物への執着がなくなり、心のゆとりが出来て、はじめてよくなっていくのです。

平成10年「ほら わらって きっと いいことあるよ」 日常生活の中で、小さな喜びに感謝して、いつも笑顔で生活します。 「笑う門には福来る」と古くから言われています。小さな喜びが大きな喜びにつながっていく のです。また、笑うことで身体の細胞も活性化してくるのです。

これまでお伝えしたこの十徳は 生きるすべてのことを網羅していると思います。 いいことばかりではないのが世の常。 そこをどう乗り越えていくかが智慧なのです。 どうにもならなくてもわらって! 辛くて悲しくてもわらって! ひきつってもいいからほら!わらって! きっといいことあるから!

平成元年から十年までを眺めて見ますと平成四年までは「個」の生き方内観、平成五年からは 「大衆」に対する生き方外観を啓示しています。

あ」は自らを分けるといいます。このことは毎日生活している「頭の自分」と「いざ!」と いう時に凄いパワーを発揮してくれる「もう一人の自分」に分けるということです。 何事もなく生活している時は良いが、事故、悲しみ等で悩み苦しんでいる時に、「もう一人」 の自分に意識をあわせているとその苦しみから解放されて来ます。

その解放された状態を「む」といいます。「む」の心で頭と体の自分が対話することにより 「マイナス」のことは、絶対に「言わない」、「しない」ようになります。何故ならば自分が 自分に対し「不幸になりたい」、「苦しみたい」と想わないからです。これが「天明の教え」 の素晴らしいところです。 幸せになることしか考えないから周りの人も幸せになります。

あぜっしん」が出来るようになると「自分の幸せ」、「人の幸せ」を想うようになるのです。 この心境になった時に「中道」のレベルに達するのです。ここで初めてマインドコントロール が出来るようになったのです。このレベルになった状態で相手と対座していきますと「求来者 安卿 去行人幸福 」のようになります。 「今生」の心を持ち続け「人の和」をつなげ広げて行きます。その中に「けじめ」の心を持ち つつ今を生きて行くのです。 そうするとよくなるのですが、惣という字はものの下に心がありますね。 ほしいもっとほしいという心が働いて物を求めるのです。 「少欲知足」心の使いようで何もかもうまくいくんです。

それでもよくならない時は、もうひらきなおって なるようにしかならん!!ウハッ ハッハと大声で笑うんです。 顔がひきつって変な顔でもいいの・・・・・・ もう一度笑って!! いやいやすごすも一日、笑ってすごすも一日 今日の「いのち」をありがとうといって明日来たら 又、ワッハッハ 笑うのです。 きっといいことあるから・・・・・・・ おてんとうさまをみてごらん。いつでもにこにこしてすべての生物を元気にしてくれます。

平成10年12月31日   資料室に戻る